路面電車(札幌市)
(撮影)HeadLine編集長 中野 哲也 PENTAX K-S2使用
(【尾灯】写真) RICOH Quarterly HeadLine Vol.22 2019 冬
その数は少なくなったが、一部の地方都市では路面電車が元気に走っている。札幌もその一つであり、「ぶお~ん」というモーター音を聞くとホッとする。何よりも「すすきの」ネオン街とのコントラストが実に美しい。クルマ洪水の中で維持するためには、運行関係者の努力と市民の理解が不可欠。どの街も大変だろうが、これからも是非頑張ってほしい。地下鉄と比べると、路面電車は超ノロノロ運転。でも道路上に超低いホームがあり、乗り降りは圧倒的に楽だ。そのせいか晩秋の日曜夕方、札幌市電はお年寄りや家族連れで満席だった。路面電車の最盛期に乗降の易しさは注目されなかったはず…。時代が変わると、隠れていた特長が浮かび上がることもある。デジタル時代だからこそ、古いものの良さを再発見する眼を養いたい。(N)